全盲者と晴眼者が交わるアートイベント「Art In The DARK」が成功裏に開催されました

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神奈川県横浜市を拠点に、**NPO法人ソーシャルアート市場(いちば)**は、「新しい社会参画のきっかけを提供する」理念のもと、障害者アート事業を展開しています。最近、同団体は「Art In The DARK vol.0」と題した対話型アートイベントを開催し、その成果を公開しました。

Art In The DARKとは?

このイベントは、視覚障害者と晴眼者が共にアートを体験する場を提供するものです。全盲者が創造し、晴眼者が想像する世界が交差することで、視覚障害に対する理解を深め、新たな社会参画の機会を生み出すことを目指しています。

視覚障害者の現状

世界では約2.8億人、日本国内では約160万人が視覚に障害を抱えています。その中で全盲者は世界で約4,000万人、国内では約10万人とされています。視覚障害者の就労率は5%前後で、職業別では「あん摩マッサージ指圧師」が32.4%と最も高い割合を示しています。しかし、この職業の給与は一般平均の1/2以下であり、市場も縮小傾向にあります。

アートイベントの成果

「Art In The DARK vol.0」では、全盲者が自己表現としてアート作品を描き、晴眼者がその世界を想像しました。参加者の満足度は高く、全体的な評価も好評でした。特に、アイマスクをつけて作品を鑑賞する体験が、晴眼者にとって新鮮で感動的であったとの声が寄せられました。

未来への展望

代表の知人である全盲の方の言葉が印象的でした。「全盲者・視覚障害者”だから”ではなく、「だからこそできる、可能性と創造性があり、選択の自由があるはず」という思いを共有し、さらなる社会参画の機会を広げていくことを目指しています。

このようなアートイベントを通じて、視覚障害者と晴眼者が共に創造し、理解を深める場を提供することは、社会的信頼と貢献を高める一環となるでしょう。

●参加者アンケート結果(回収率66%)

参加満足度:大変満足 83.3% まあまあ満足 16.7%

また参加したいか:とても思う 100%

●イベント概要

<日時>2024年3月2日(土)13:00-16:00

<場所>アイムヒアスタジオ@横浜/弘明寺(https://www.iamhere-project.org/artstudio/

<参加費>無料

<進行>

・13:00-13:30 アーティスト趣旨説明

・13:30-14:30 アート製作(テーマ:自由、条件:絵画、キャンバス仕上げ).

・14:30-14:45 鑑賞者入場(アイマスクつけて入場)

・14:45-15:15 プレゼン、対話、鑑賞

(アーティストプレゼン後、鑑賞者からQA。その後アイマスク外して鑑賞)

・15:15-16:00 茶話会&自己紹介

団体概要

●NPO法人ソーシャルアート市場(いちば)

所在地:神奈川県横浜市南区

理事長:島田皇

事業内容:・自己表現のプラットフォーム構築  ・全盲アート「Art In The DARK」 ・ソーシャルOne

設立:2023年8月

HP:https://socialart.my.canva.site/

クラウドファウンディング:https://camp-fire.jp/projects/view/738946?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show(2024年2月29日まで)

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